松山なの花店主のブログ季節の風を感じて

愛媛県松山市にある料理屋【なの花】の店主のブログです。仕事のこと、趣味の食べ歩き、登山、写真、映画などの事を書いてます。

阪神淡路大震災から20年

2015年1月17日で阪神淡路大震災からまる20年が経ちました。

当時私は神戸市在住で大地震に合い

様々な経験をしました。

その時の記憶は今でも鮮明に覚えています。

地震の恐ろしさ

避難所生活の大変さ

余震が起こるたびの恐怖感

ライフラインが完全に遮断され何もできない焦り

無法地帯と化した街の怖さ

全てが当時の写真や映像を見るたびに蘇ってきます。

当時私は山の方の北区に住んでおり

家の倒壊は免れましたが、

知り合いのご両親が被害の大きかった長田区に住んでおり、

連絡が取れずバイクに乗って探しに行きました。

その途中倒壊した神戸の街の信じられない光景を目の当たりにして

唖然としながら長田区の知り合いのご両親の自宅付近に着くと

家は倒壊していて、お知り合いの方が近くの学校に避難してると

教えてくれて無事に会うことができました。

ただその小学校のまわりが火災が起きて

今にも火災の火の手が燃え移りそうでまた避難してようやく一呼吸。

ですがライフラインは全て遮断され、大きい余震は頻繁に襲い

冬の凍りつきそうな寒さで夜は真っ暗の中2日過ごして

ようやく救援物資が届き水と食料(パンやおにぎり)を頂いた時は

本当にありがたくて、ありがたくて。

しかしその後も混乱は続き1ヶ月経ったあたりから

ライフラインが徐々に復旧してきて

電気、ガス、水道のありがたさがよくわかりました。

それから復旧に向けて歩み出して今年で20年の歳月が経ちます。

今では神戸の街並みも以前より栄えて

大震災があったことなど全く感じられません。

しかしその当時のことを体験した者として

ずっと後世に伝えていかなくてはいけないと思います。

最後に大震災で私が一番学んだことは

全てのことは当たり前なことなど何一つないということ。

阪神淡路大震災でお亡くなりになられた方々の

ご冥福をお祈りします。

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